かん、かん、ころん(。_。)
今日も人生という名の盤上で、運命のサイコロが動き出している。

今回は気になるところを深堀したいと思います。
マネートピックに興味がある人なら、野村総合研究所の家計を純資産で区分けした下のようなピラミッドを見たことがあると思います。

出典:野村総合研究所ホームページ
この調査はとても面白いのですが、上位20%は4つの層に細分化されているのに対して、約80%の大多数がマス層に押し込められているのが疑問でした。

多くの人がマス層に分類されているのに、そこがおおざっぱに収まっている表ってなんか悲しくなる感じですね。
そこで、この記事ではマス層を5層に細分化してみました。
この細分化は個人的な感想や情報収集で感じる内容になりますので、賛否両論あると思いますが参考程度にご覧ください。

フォレストファンドももれなくマス層から出れていない人間ですしね。
- エマージング層:資産運用をする前の段階。できるだけ始めようとする層
- エントリー層:一年間の生活費を確保して投資に向けた準備をする総
- スターティング層:一年間の生活費が確保できたら本格的な投資デビューをする層
- ミドル層:投資の選択肢が広がり、将来的な困窮リスクが減る層
- ステイブル層:多少の社会経済の変化にもうまく適応するすきるを発揮できる層

アッパーマス層へのモチベーションからマネーリテラシーもアップただし、組み分けにこだわりすぎるのはNG。資産運用のライバルは他人ではなく、自分だということは常に意識した方がいいですね。
なぜ80%マス層が一括りなのか?
おそらく、この話題に興味を持つのが比較的裕福な人が多いと思います。
そして、最低限お客様として大口になって頂ける客層を評価する上ではこのような表にした方が優位性があがり、商談に持っていきやすいので、
このような分類にしているのかと想像していますが、それにしても80%を一括りにして20%を4つに細分化はやはりアンバランスです。
それに、
同じマス層でも純資産100万円の世帯と2,500万円の世帯では余裕度が全然違います。
同じ2,400万円の差でも、
仮に準富裕層の5,500万円と7,900万円の世帯を比べた場合、
両者の余裕度はあまり差がないですが、100万円と約2,500万円の場合、余裕度は相当変わるはずです。
私自身、純資産が1000万円貯めて、アッパーマス層に近づいてアッパーマス層のお尻が見えてきた頃、自分がまだマス層に位置づけられていることにモヤモヤしていました。

貯金0円から1000万円も貯めたのに、まだお尻しか見えないなんて。

ひどい括りの表ですね。
逆に、それが早くアッパーマスに上がりたいというモチベーションになっていたのもあります。

マス層を細分化
次にマス層を細分化した項目を詳しく見ていきましょう。
個人的に私も通ってきた道なので、何となく通り過ぎていったところもありますが、おおよそこのような感じですね。
エマージング層:純資産100万円未満

資産運用をする前の層です。
社会経済の変化があると家計が行き詰まるリスクがあるため、貯蓄して一日も早く次のエントリー層への移行が望まれます。
住宅ローンなどの負債があって純資産マイナスの家計もここです。
住宅ローンを負いながら投資をしている人も多いですが、これでは資産が下落した時に耐えられない危険性があります。

よく言うかつかつな生活ですね。
資産は簡単に価値が下がりますが、負債はどんな状況でも厳然と残るので最悪、残債を負ってマーケットからの退場もありえます。
うまく行っている時はいいですが、何かあると一気に崩壊しかねない危険な状態なので、ある程度の生活費を確保した後はローン返済が最優先となります。

ある程度の生活防衛資金を準備して、資産運用に臨んだ方が良い層ですね。
エントリー層:純資産額 100万円~500万円

20代後半の独身や新婚夫婦のイメージです。
この層は、投資の前に一年間の生活費を確保することが第一歩になります。
生活費を確保しないで投資を始めると、下落時にパニック売りという投資で一番やってはいけない行動に走る危険がありますが、確保できていれば多少の変動にも耐える精神的余裕が生まれます。

ハイリスク・ハイリターンはやめて、小額をコツコツやるくらいは良いと思います。
スターティング層:純資産額 500万円~1,000万円

本格的に投資を開始する層です。
まずは米国株インデックスファンドをドルコスト平均法で買い、投資に慣れることから始めます。
投資の勉強も進め、財務分析や企業の定性評価ができれば個別株投資をするのもいいと思います。

堅実な高配当株投資をするのもアリですね。
20代でスターティング層に到達し、少しずつでも投資で着実なリターンを出していければ、複利の効果で将来的にはアッパーマス層から準富裕層、そして富裕層と、盤石な資産を築くポテンシャルがあります。
ミドル層:純資産額 1,000万円~2,000万円
純資産が1,000万円以上だと投資の選択肢も広がり、分散投資が肝になってきます。

フォレストファンドもここにようやく到達しました。
老後2,000万円が問題になりましたが、住宅ローンを完済してミドル層の純資産額で定年を迎えれば、贅沢は出来なくても生活に困窮することは避けられるはずです。
金融広報中央委員会による調査では、
日本の世帯あたりの純資産額の中央値が約650万円であり、マス層の世帯あたり平均純資産額が1,556万円であることから、おそらく日本の50%強がこれまで見てきたミドル層以下に属するのではないかと推測しています。
ミドル層であればマス層では中の上と言えそうです。
ステイブル層:純資産額 2,000万円~3,000万円

2,000万円以上の純資産があれば、多少の社会・経済の変化に対しても適応力を持っている層です。
また、その上のアッパーマス層が視野に入るので、アッパーマスになりたいというモチベーションからマネーリテラシーに興味がでてきます。
また、お金持ちマインドが芽生えてきて、価格と価値を考えるようになります。
価値があると判断したものには惜しみなくお金を使う一方、価値がないものはお金を掛けない、支出の最適化を極めた層ともいえると思います。

まとめ
今回はあの有名な資産ピラミッドをマス層細分化してみました。
今回の区切りの数字は単に便宜上のもので、その数字に根拠はありません。
個人的には分けやすい所を細かく分けてみたに過ぎない区分けですが、なんとなくしっくりと来るところと来ないところが出ているのも事実だと、私は考えます。
貯金10万円でも1000万円でも投資をスタートさせる方が経験値が貯まりやすいとは思いますが、退場リスクが上がるのも事実だと思うと難しいですね。
野村総合研究所の調査結果は自分の相対的位置がわかって面白いし、私も2年に一度の更新が楽しみですが、こだわりすぎはNGです。

分け方がどうも富裕層を釣り上げるための様にしか見えないのは営業マンあるあるなのかなぁ。
どうしても他人と比べたくなってしまいますが、資産運用や家計のライバルは過去の自分であって、他人ではありません。
資産運用は個人戦で孤独なゲームですが、志は全員同じなので切磋琢磨したいですね。
今回は以上になります。
このブログをご覧いただきありがとうございました。

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